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MARTH コラム Q & A 人類の未来について

2020年1月2日

Q:MARTHさんにお尋ねします…。世界は分離によって大変苦しんでいるというように見えます…。これから先、どうなってゆくのか不安です。あらゆる人が分離した世界を信じ、争い、競争し、戦っています。このような中、これから人類はどのようになってゆくのでしょう。私は高校の教師なのです。子どもたちに未来はあるのでしょうか。

人類の未来について

MARTH:未来はあります…。この分離社会の長年に渡る苦しみは、人々のハートを、今、疲弊のどんぞこへまでにしてしまったのかもしれません。しかし、その分離の悲しみの中で、きっと人々は多くを学んできたことでしょう…。

そして持てる最大の力、そして頭脳というものをフルに使い、必死に考え、新たなる道を模索しています…。今までは、分離感の社会の中で仲間を守るため組織を作り、仕組みを作り、または団体を作り、自分たちをなんとか守ろうという分離の手法を沢山作ってきた人類です…。それは必然なことであり、そうしなければ自らを守れない、家族や仲間を守れないという心の苦しみに対応して、そう信じて互いに必死に戦ってきたことであるのでしょう…。ましてや大変な虐殺、支配と隷属、上や下、大変な暴力、または分離世界の定めによって大変残忍なものをみた人々は、当然必死にそれらを守らなければならないと思ったことも、やむなきことです…。

そしてその苦しみやつらさ、差別や弾圧、ありとあらゆる分離社会の不正、不信の中、人々は互いに防衛のため、反目し合うグループを作って、団体を作って、または国を作って、村を作って自ら(自我)を守るという、悲しきことではありますが、人類はそのように生きなければならぬことを強要されていたのかもしれません…。

そして、それが分離の苦しみの社会の中では、長きの間、正義とも考えられてきたことでしょう…。しかし、そんな中においても、宇宙の一体の法則は変わりません。それを真に理解した場合、その自我の戦いの念望や期待が叶うことは難しいということがわかった人々がいたことでしょう。すべてが一体のこの世界において、まして、創造の主体たるものの夢であるような、その主体の想念によってできている世界であるなら、主たるものにとっては何より一体性が尊ばれ、好まれるのは必然であったでしょう。

そのことは今、量子力学が明るみにしはじめていますが、少し前までは、科学的にはその法則は解明されていませんでした。一部の賢者、一部の目覚めた人たちだけが、それを深く理解していたことでしょう…。 一体の世界の中で、一体ではない、自と他というように分離して見える分子の世界のなかで、実は科学的実体が一体物であるものを滅ぼそうとか、防衛してやっつけようとか、騙そうとか、そのように考えてしまうと、自らに一体性を目覚めさせようとする返り的現象が起こる…という科学的法則は当然のこととなります…。大変な軍隊をもって他を滅ぼしに行ったとしても、アレキサンダー大王や信長のように、逆にそのリーダーが滅びてしまうということは数多く報告されてきた歴史的事実です…。それは一体なぜなのか、ということに深い理解が及ばなかったのもまた事実であったことでしょう…。

しかし、分離感を信じた中にいる人類には宇宙がそのように創られていることに気づくことは非常に難しいことであったでしょうし…動物や花や木、ありとあらゆるすべてのものの真実が神の現れそのもの、自らと一体の愛の現れそのものであるのだということに気づくことは難しく、見た目 分子レベルで他と見えるからと言って滅ぼしてしまって、一体の原子レベルからの返りがないわけがないのですが、私たち人類はそのことに深く気づくことができなかったのかもしれません。それが、新たな時代に来て、一気に目覚めだしているというのがきっと現状ではないでしょうか…。

ですから人類のハートは、新たに大きく変化してゆく可能性が大変大きくあるのだと思うのです…。自らをまた仲間を守るために作られた、他と対立するあらゆるグループ・団体は、これから一体のすべて、森羅万象のすべて、他のグループ、万物全体を守る人へと変化することでしょう…。きっと、自らととわに一体の万物全体、万物のすべて、人類のすべてを愛し、尊ぶようにきっとなることでしょう…。それは新たなる人類の気づきによる美しき科学的知恵からの目覚めであるからです…。そして、それゆえに彼らも天や、万物の主体からも愛され、真に繁栄することでしょう…。

あらゆるものが原子的一体の万物ゆえに、そうでなければ、そう生きない自分を必ず自ら滅ぼしてしまうからです…。自らがこの世界全体の法則である愛に合わない、本質に合わないために、一体性に合わない価値観のために、人を騙すとか、人を殺すとか、やっつけるとか、人を苦しめるとか、そのような価値観でこれからも生きてしまうなら、仮にそれが防衛のためであっても、きっと自らの自我にもダメージの強いメッセージを送り続けてしまうことでしょう。それゆえに、分離の生き方を本気でやめなければならないといった日が来たと言ってもよい時代に入ったでしょう。

「悔い改める」という言葉がありますが、本当にそうだ、本当に愚かだった、と気づいて一体へ戻ってゆく、一体の価値観へ帰ってゆくということがこれからの人類に何より大切なこととなるかもしれません…。 そのときには私たちはあらゆるものを尊び、万物全体、この世界のすべてを愛しみ、他と見えるものを大切にし、他の敵対する人々とも助け合い、尊び合い、騙したり、やっつけたり、滅ぼしたり、それが仮に防衛のためであっても、そのようなことはせず、やめることでしょう。

ですから、きっと未来には美しい未来が待っていると感じるのです。一体を知る人々の世界が来ることでしょう…。今まで、自分たちを守るためのグループだった方々も、愛のために、万物全体を守るために、あらゆる生命を愛しむためにシフトなさり、トランスフォームなさるのではないかと感じてなりません。 そうしなければ、そこには悲しみと闇が、大変なダメージが、自らを気づかせようとする、神の子を気づかせようとする、
その大きな力が働かざるをえないと感じてなりません…。 MARTH


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